吉野宮神社大祭 準備の日

毎年3月28日に行われる
諸塚村南川地区の吉野宮大祭。

前日に準備してその夜は「通夜」と呼ばれている祭りです。
氏子総代や氏子は毎年ですが、集落の方々は毎年当番制で準備をされるので地区の役員以外は何年かに一度になります。

となると、毎年来ているのは、氏子さんと私たち九州つなぎ隊のメンバーということになるわけです。
九州つなぎ隊の参加メンバーも年によって変わるので、10年続けているのは氏子さんと毎年来てくださる隊員さんと私ということになります。

毎年、担当する準備の作業はこれまでの自然の流れで決まってきていて、誰に何を指示されることもなく作業を始めます。

今年は面白い光景がありました。
入り口の階段したの鳥居と登り切った鳥居には大きなのぼりを掲げます。
青と白が一対づつあるのですが、どちらが下で上だったかという話になったのです。
そこで覚えていたのが隊員さんや私で、氏子さんが「とうとう初鹿野さんの方が詳しくなってきたな~」と言われるとみんなで大笑い。

しかし、これも一つだなと改めて思いした。
何も集落だけで、集落出身者だけで頑張らなくても、こういう仕組みや流れ、つながりを作って行けば、まだまだ出来ることや守れるもの、残せるものはありそうです。

特定に人だけが全部やると負担が大きく、集落の高齢化と同じ道をたどりそうですが、仕組みをしっかり作って行けば、高齢化、人口減少時代に対応できる社会の仕組みになりそうです。

続けていればこそ分かること、続けないと分からないこと自分の住む地域だけでなく、いろんな地域に関わりだして10年というのは、必要な時間だったなと思います。

この感覚だけは、時間と経験がないと頭で考えていても分からないだろうと思います。

なので、数量などで成果を求める、それを指標とする事業という考え方では無理があるということです。

誰が評価するかによって方向を間違うこともあるということです。

目には見えない人のつながり、それが生まれる時間と係り方、これがとても大事だと思います。

お祭りは人のつながりを生みます。
イベントとは別物なのです。