西都市尾八重での「伊東一族の豊後落ちの道を歩こう会」の当日お手伝いでした。
伊東一族の豊後落ちは歴史の1ページですから、当然その前後に時の流れがあるわけです。
歩き始める前に伊東一族が豊後落ちすることなった経緯の説明を受けます。そして途中ポイントポイントで文献などに基づく豊後落ちする伊東一族の様子が語られます。
回を重ねるごとに私の中でイメージが深まるのを感じます。
参加された方々も熱心に聞き入って質問があったり、驚きや感嘆の声が上がったりします。その光景は通常の自然や景色などを楽しむハイキングと明らかに違っています。もちろんハイキングとしての楽しさや景色の美しさなどの楽しみもあるのですが、目に映る景色にそれぞれが想像する当時の物語が重ねられ、この道を歩いたであろう伊東一族の気持ちに思いをはせることができるのです。
今回は終わりのところでガイドをしてくださった池上先生からその後のことや関ケ原の戦い当時のこと、さらにその後南九州で起こっていたことを教えていただきましたが、大変面白く興味深いものでした。大河ドラマになりそうなお話です。
この取組みも40回目、つまり40年続いてきたのです。これを立ち上げた池上先生、それを支えられた日高先生、尾八重地区のみなさん、いずれも高齢になられました。
この企画を継続していくことが厳しくなってきています。
この企画に必要不可欠なガイドの後継者がおりません。
戦国時代の宮崎、南九州の歴史を学び語ることは、宮崎県内各地の歴史をつなぎ、地域をつなぐことにつながります。
是非、県や関係市町村が連携して、県内の戦国時代の出来事を時系列でつなぐ年間を通した企画を考えるといいなと思います。
えびの市で、綾町で、佐土原町で、高鍋町で、西都市で、美郷町で、日之影町で、高千穂町で、木城町で、清武町で、宮崎市で、日南市飫肥で、色んな所を歴史がつないでいきます。
子どもたちの教育にもとてもいいと思います。
【九州つなぎ隊】も連携できます。
【九州つなぎ隊】の今回の役割は、道中の安全管理でその役目はしっかり果たしました。
【九州つなぎ隊】は同時に色んな多くのことを学ぶことができるのです。
また、色んなところから参加された方々との会話もとても楽しいものですし、最後のしし汁これまた美味しく楽しみの一つです。
九州つなぎ隊の活動にはステキな色んなものがいっぱい詰まっているのです。
この企画は40回目、40年目。本当にすごい。
しかし、企画運営とガイドの方々の高齢化で存続が危ぶまれています。
戦国時代の宮崎の歴史は、県内各地をつなぎ、今の県内の観光につながる素晴らしいストーリーです。この企画はそれを教えてくれます。
この企画と流れを軸に、県や関係市町村、教育機関、民間が協力し、宮崎の戦国時代の歴史ストーリーを時系列でつなぐ企画を考え、年間を通した観光や教育、自然体験に生かしては思うのです。
きっと【関ヶ原の戦い】が教科書から飛び出してきます。