宇久島から世界が見えてきた!

九州つなぎ隊がいよいよ九州を舞台に活動を始める時がきました。

長崎県佐世保市の宇久島(五島列島最北端の島)の市民団体「宇久島ぎまるっ隊」から依頼があり、宮崎から事務局を入れて9名が遠路向いました。
宇久島ぎばるっ隊の中の10人も九州つなぎ隊に登録していて同じ帽子で活動しました。

活動内容は、漂着ゴミの回収と付近の道路の草切でした。
漂着ゴミの回収は行政が企画したもので、区間を決めて一般のボランティアさんと一緒に活動を行いました。
宮崎で暮らす私の感覚では、漂着ゴミは川から流れ出たゴミや樹木のイメージしかありませんでしたが、宇久島で呆然としたのは、その量の多さとゴミの種類がプラスチック系や発泡スチロール系がそれは大量でその中にロープや浮など漁業に関係するものが混じっているという感じでメインのゴミはプラスチックや発泡スチロールなどでした。

拾いながら発泡スチロールは劣化してどんどん細かくなっているのが分かりました。
粒状どころか更に細かくなっていっているのです。
頭に浮かんだのは新聞などで話題なった
「マイクロプラスチック」です。
マイクロまで小さくなると自然と魚の体内にも入ってしまうわけです。
今でも既に問題になっているのにこの漂着ゴミを見たら、将来海の環境や魚などのことを
考えるとゾッとしました。

今回は佐世保市が環境活動の一環でゴミ拾いとしての取組を行いましたが、これは宇久島に漂着したゴミの問題というよりも、海そのものの問題であると。
つまり、この宇久島の状況は世界全体で考え、向き合わないといけないことだと考えたところでした。
今回、実際に目の当たりにして気付き考えることができたことは、今回の一つの大きな収穫でした。

漂着ゴミ回収が終わった後は、宇久島ぎばるっ隊と九州つなぎ隊で周辺道路の草刈りと整備を行いました。
お昼は岬でおにぎりをいただきましたが、美味しく楽しいお昼ご飯になりました。
午後は宇久島観光で歴史や文化を学び景色を楽しみました。
そしていよいよ夜、宇久島ぎまるっ隊の方々と大宴会でした。
料理がすごい。船を持っておられるので、自分たちで釣った新鮮な魚を刺身や握りずし
煮物、フライなどそれはそれは豪華な料理が並び、クジラが色んな料理に使われていて、
出汁がきいてとても、とってもおいしかったです。
クジラの竜田揚げもおいしく最高でした。

海の環境の気付き、もてなしに感動、人がつながる楽しさと喜び、船を見送ってくださった時の別れの寂しさそして、隊員の結束の深まり、とても素敵な素晴らしい時間となりました。

宇久島ぎばるっ隊の皆さん、宇久島の皆さん、
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

宴会では祝い唄もこんな感じで披露されました。

翌日

涙の別れ

無事到着