「南川神楽のお手伝い」当日編 その2~宮崎県諸塚村南川地区~

ここの神楽は5つの集落を毎年回ります。
その集落にとっては5年に一度ということです。
私たちが南川神楽に関わるようになったのが、
今回の松原地区が初めてで今回で3回目、
11年になりました。
これまでは仕組みづくりとその運営運用という
まさに現場のことをやってきましたが、
今年度各地域で活動しながら感じたのは「次の段階に入ってきたかな」ということです。
本格的な高齢化、少子化、担い手人手不足そして人口減少の時代にむけて
新たに次のステージを考えていかないといけないなと思ったところです。

神楽は年長者が若い人に舞だけでなく、神事など色んなことを
継承する場でもあります。
地域を継続させていくのにとても考えられた仕組みであり
祭りであると関われば関わるほど感じます。
なので、神楽の舞だけでなく全体が文化そのものだなと
思っています。

今回その文化の中で大事な学びがありました。
それは神楽を指導される重鎮が話された言葉です。
「順序だけ覚えて先生になるな」
という言葉です。
これは昔からここの神楽で言い伝えられている言葉だそうです。
神楽の舞、手の動き、足の動き、体の動き、それを覚えたからといって
神楽が分かったわかではない、細かい所作、スピード、流れなど
順序を覚えるだけでは見えてこないところこそが大事なところ
ということだと思います。

この言葉を聞いた時に私も同じ感覚を持ったことがあります。
地域づくりや防犯、防災などでもそうなのですが、
少しの経験や少し知識を学んだりするとすぐ先生になりたがる。
福祉などの資格の世界でも言えることかもしれません。
資格を取ったとたんに先生なってしまう。
本来地域や暮らしは生きものですので、
パターンや数値、知識を身に付けただけでは
使いものにはならないと経験すればするほど強く感じます。
しかし、経験していない人、経験の少ない人ほど
資格を取ったとたん先生になりたがる傾向にあるように
感じます。

これは人工知能などが広く活躍するこれからの時代だからこそ、
とても大事な教えだと思いました。
まさに温故知新。

2月2日