諸塚村八重の平地区「八重の平天神社秋季大祭準備」その2

諸塚村八重の平地区の秋祭りのお手伝い
に行ってきました。
日頃は静かな神社の境内や階段は落ち葉で
埋まっていました。
それはぞれで風情があるのですが、
地区外からもお客さんが来られるお祭りですので、
お迎えをするのに境内やその周辺、公民館の掃除を
地区住民世帯が総出で行います。
これも【九州つなぎ隊】の恒例の行事です。
午後から手分けして一斉に始めますが、
手際が良く無駄がないので最小限の時間で
終ることができます。
終るとこれもお決まりの反省会。
この時は乾き物とビールと焼酎で懇親を深めますが、
翌日の祭りがあるので控えめに短時間で切り上げます。
とはいえ、色んな話で盛り上がります。
そんな中で改めて皆さんに話したのが、
こういう活動にもっと都市部の人たち、
大人も子どもも参加させたいという話をしました。
地元の人にとってはあまりに普通のことなので、
毎回「何で?」って顔をされます。
今や地域の神社を地区住民がみんなで掃除することも
ありませんし、当然地域に根差した祭りもありません。
都市部ではほぼ「祭り」という名の「イベント」に
なってしまっています。それとは別物です。
こういった祭りには色んな意味やそこで暮らしていくための
大事なつながりの仕組みが組み込まれています。
そういった日本の原風景をもう一度感じて
見直してもらいたいというのと、
それを継続するために必要なもの、ことを感じ取って
もらいたいのです。
その例であげるのが作業の成り立ちです。
誰も始めようと言いませんし、誰がどこをするかの指示も
ありません。
必要なことや効率性をそれぞれが考えて、周りの動きを見ながら
判断して行動していきます。
これが出来る「力」というか「能力」というか
今の都市部の便利な社会で身に付けるのは
難しいと思うのです。
ならば、こういった田舎の活動の仲間に入れてもらって
知恵や知識、気配り、判断、阿吽の呼吸と連携など
様々なことを学ばせてもらう、そういったことを
話しました。
地元の人は不思議そうな顔をして笑います。
その日は地元の方のお宅に泊めてもらって、
そこでもまた盛り上がりました。