宮崎市高岡町飯田地区「あじさい畑の下草刈り&池干し」(その3)

宮崎市飯田地区の「アジサイ畑の下草刈りと池干し」のお手伝いに行ってきました。
雨が多かったからか草の伸びがすごかったのですが、いつものとおり地元の皆さんと九州つなぎ隊は阿吽の呼吸で作業を始め終わりました。

終了後にため池の防災上の役割や池干しの必要性などの説明もあり、池干しの作業にかかります。

ここでも作業内容が説明されますが、誰がどれをするのかの指示などは一切ありません。
九州つなぎ隊の中でもありません。
それぞれが周りの動きを見ながら自分の役割や仕事を見つけて行動を始めます。

今回は九州つなぎ隊隊員で都農町の青木獣医師(以下青木パパ)と息子の俊ちゃん(小学校4年生)が参加してくれました。
俊君も特別扱いはされません。
自分で全体の動きを見ながらというか、大人の動きを見ながらというか
自分のすることを決めていきます。
大人がやっているとその道具を貸してもらって同じことをしたり、
見よう見まねでやってみたりと
誰からの指示もないままに遊びの状態で草刈りも池干しの作業も
手伝っていました。

排水口から流れ出てくる魚を捕まえる柵の設置などもできると排水して池干しが始まります。
ここには巨大な鯉やフナがたくさんいます。
ある程度水が抜けると青木パパを始め九州つなぎ隊の隊員たちは地元の方の網をかりて
池の中に入って魚を取り始め、見事捕まえていました。
その姿がとてもいい。
仕事のことなど一切忘れて魚を捕ることに集中していてとても健全で健康的な人の姿でした。

俊ちゃんは私たちと一緒に排水口から流れ出てくる魚を柵のところでつかみ上げる作業をしました。
自分の体の大きさとあまり変わりのないコイなどを網ですくっていました。

私たちは手づかみで捕まえて陸にあげていきます。
魚も必死でうからまさに格闘状態です。
大人も俊ちゃんも魚をつかまえることに没頭していました。
今はこういった没頭することができる機会が少なくなりました。
学校もそうですが、既に準備がされていたり、
プログラムが組まれていたりと他者の取組の中に
組み込まれてしまいます。
没頭するためには、自分で考えることが必要です。
子ども遊びが大事と言われるのもここにあるのだと思います。
池干しが終ると俊ちゃんが言いました、
「次はいつあるの?」と。
来年ということを知ると俊ちゃんは
「来年もくる~」と叫んでいました。
これが大事なのだと思います。

こうやって経験を重ねて色んなものが育って
大人になればいい人生が送れるようになるのでは
と思っています。
これも【九州つなぎ隊】の大事な役割です。